ENECHANGE株式会社は、エネルギーテックの旗手として華やかな注目を集めています。しかし、その裏側で、実際に会社を支える現場の社員たちはどのような環境に置かれているのでしょうか。 本記事では、複数の口コミサイトに長年蓄積されてきた現職・退職社員たちの切実な声を整理し、そこから浮かび上がる同社の組織運営の実態を明らかにします。 これは、特定の誰かを責めるためのものではありません。働く人々が直面している「共通の悩み」を可視化し、より良い職場環境を求めていくための、エネチェンジ労働組合による実態レポートです。
第1章:経営の失敗が、なぜ社員の報酬を直撃するのか
上場維持の危機や株価暴落といった経営判断のミスが、社員の大切な資産であるストックオプション(SO)やモチベーションにどのような影を落としているのか、その実態を紐解きます。
■ 経営ガバナンスの失策と労働対価の棄損
【口コミ内容】 「ベンチャー故かガバナンスが緩く、そのことが原因で上場廃止危機まで陥りました。 その影響で株価は暴落し、賞与として受け取っていたストックオプションの価値が4分の1以下になってしまいました。 せっかく頑張って高評価を得たのにも関わらず、その価値が自分の仕事とは関係のないところで激滅してしまい、生活にも影響が出てしまいました。 それ以降、どうしてもモチベーションが上がらず、退職検討にいたりました。
経営陣刷新でガバナンス強化に向けて立て直していますが、私が在籍していた頃はまだ道半ばといったところでした。 以前よりルールが細かくなり、それまでのやり方で活躍してきた方からは多少の反発があったように見えます。」
- 回答日:2026年02月18日
- 回答者:ソフトウェアエンジニア、在籍3年未満、退社済み(2025年以降)、中途入社、男性、ENECHANGE
- 出典:OpenWork – ENECHANGE(退職検討理由)
[当組合の見解:報われない努力のリスク]
経営上のトラブルによって、社員が正当な報酬として期待していたSOが価値を失うという事態は、働く側の将来設計を根本から崩すものです。個人の努力ではどうにもならない経営責任のシワ寄せを、現場が背負わされている構図が見て取れます。
第2章:求人票とは違う「長時間労働」と「サービス残業」の影
面接での説明とは裏腹に、実際には記録に残らないほどの過酷な残業が常態化している。そんな現場の悲鳴から、労働管理のあり方を考えます。
■ 組織体制の崩壊とサービス残業の常態化
【口コミ内容】 「組織体制が全く成り立ってない状態でも業務をゴリ押しするため部署ごと疲弊している状態。残業時間もつけきれないほどある。年中忙しく暇な時期はない。人が足りず気軽に休めるような状態でもない。落ち着いた環境で働くことは辞めない限りないように思う。給与面だけは悪くないのでそこで繋ぎ止められているような状況に思う。」
- 回答日:2024年04月08日
- 回答者:営業、在籍3年未満、退社済み(2025年より前)、中途入社、女性、ENECHANGE
- 出典:OpenWork – ENECHANGE(退職検討理由)
■ 面接時の説明と乖離する長時間労働の実態
【口コミ内容】 「入社時の期待と入社後のギャップ: 面接の際はあまり残業が無いと説明していただきましたが、実際はかなりあったように思います。所属していた部署の責任者はとても遅い時間まで作業していたため、将来的にこれを続けるのは難しいという判断をしました。」
- 投稿日:2025.07.31
- 投稿者:女性、営業、退職済み(2023年)、中途入社、在籍3年未満、契約社員
- 出典:エンゲージ 会社の評判 – ENECHANGE株式会社
[当組合の見解:不誠実な労働管理のリスク]
「残業を正しく申請できない」という声が複数上がっている点は、労働基準法に照らしても見過ごせません。入社前に聞いていた条件と実態が違うという「不信感」は、組織としての誠実さが問われる重大なポイントです。
第3章:納得感のない「減点評価」が奪う、社員の意欲
頑張りが認められるどころか、納得のいかない理由で評価を下げられ、報酬を削られる。そんな不透明な評価制度の裏側にある仕組みを分析します。
■ 曖昧な評価基準と減点方式による意欲の減退
【口コミ内容】 「【良い点】 年に2回の評価を行い、その都度昇給がある。よって昇給のスピードは一般的に早い方だと考えられる。 評価はどれだけバリューを体現したかという指標で行われる。 【気になること・改善したほうがいい点】 評価は減点方式になりがち。 それなりに責任が伴うことをやりきったとしたとしても過程でミスがあると減点される。 評価の基準が曖昧なので、評価者によって判断がバラバラ。」
- 投稿日:2025.05.16
- 投稿者:30代前半、男性、正社員、プログラマ(オープン系・WEB系)、ENECHANGE
- 出典・URL:転職会議 – ENECHANGE(年収・評価制度)
■ 評価の不透明性と特定属性への偏った優遇
【口コミ 18:原文全文】 「組織体制・コミュニケーション: 出社組に有利なコミュニケーション 事業部のトップは若い女性にはとても優しく評価も高い。 評価の透明性はない。」
- 投稿日:2024.10.15
- 投稿者:女性、営業、退職済み(2022年)、中途入社、在籍3年未満、正社員、EVサービス事業部
- 出典:エンゲージ 会社の評判 – ENECHANGE株式会社
[当組合の見解:評価の武器化というリスク]
他人のミスをなすりつけたり、上司の好みで評価が決まったりするような運用は、もはや「評価」ではなく、賃金を低く抑えるための「手段」になっていないでしょうか。こうした不透明な仕組みが、社員の心を離れさせている原因の一つと考えられます。
第4章:心理的安全性のない職場と、ハラスメントの蔓延
強烈なトップダウン体制の中で、人格を否定されるような言動や、新入社員への組織的な冷遇が放置されている。そんな風通しの悪い職場環境の実態を記録します。
■ 顧客不在の「営業責任」転嫁と、人格否定を含む高圧的マネジメント
【口コミ内容】 「【良い点】 ベンチャーならではの速度感で、何事も決めたら早い。良くも悪くもあるが、普通の会社では異動などある程度の期間を要するが1週間後異動、というようなハードな面が多いが、仕事をなんとか回そうとするので、良い経験になる。 【気になること・改善したほうがいい点】 クライアントのことは考えておらずクレームもかなり多かった。しかし基本はすべて営業の責任。契約書をすでに書いてもらってる先にも、急にできません、というようなこともあった。しかし、会社としてのフォローはないためただただ、会社の方針ですと謝るしかなかった。 営業ファーストな会社ではなく、むしろ代表からクソだというような言葉を投げられることも多く、精神的にもキツかった。 今時のベンチャーで、うちほど急成長していて失敗しない会社はないとよく言っていたが、このご時世残業をしろ、やリモートから出社になるなど脈絡もなくしっかり説明もされないため、決定事項として従うしかなかった。 柔軟性は感じられず、声をあげ解決策を添えてもそれは無理だよというような、まるで昭和の会社のように感じた。給料の水準がわりとよいからなのか、よく代表から給料下がるからね、と言われており、当たり前だが結果が全てで質はあまり問われなかったため、後々問題も多かった。」
- 投稿日:2023.02.10
- 投稿者:30代前半、女性、正社員、新規事業・事業開発、ENECHANGE
- 出典・URL:転職会議 – ENECHANGE(退職理由、退職検討理由)
■ 新入社員への組織的排斥と「負の遺産」のなすりつけ
【口コミ内容】 「【良い点】 なし 【気になること・改善したほうがいい点】 新しく入った社員に対し、古参社員が意図的に嘘の情報を教えたり情報を隠したりすることが多々ありました。 理由は、古参社員が自分が仕事ができない人間であることを隠す為に、新しく入った人を強引に仕事が出来ない人扱いする為です。
最近執行役員になった人が当時のマネージャーだったチームは特に最悪で、そのマネージャーのせいで人が去っていき、人が寄り付かなくなりました。
新しく入った人に対して会社の負の遺産の罪を全てなすりつけた挙句に、その人が罪をなすりつけられながらも改善を進めて頭角を表しそうになると、他の部署の人間も加わって全員で仕事を妨害していました。
正常な会社なら懲戒解雇になってもおかしくない社員がのさばっているので、今後も悪化の一途を辿るでしょう。」
- 投稿日:2024.04.28
- 投稿者:30代後半、男性、正社員、アプリケーション設計(オープン系・WEB系)、ENECHANGE
- 出典・URL:転職会議 – ENECHANGE(入社理由、入社後に感じたギャップ)
■ 不適格者の登用と有能な人材の流出:組織崩壊の決定打
【口コミ内容】 「【良い点】 ありません。 【気になること・改善したほうがいい点】 以前から人事や人選にはかなり怪しいところがありましたが、ここ1年ぐらいでそれが顕著に出てきた感じです。
「スキルのある人は、みんなが嫌がる仕事や裏での責任取りに」 「スキルが無くて役職だけが欲しい人を出世させる」 というのが今顕著に出ていて、以前まで活躍して事業を回していたマネージャーが会社を辞めてしまいました。
それだけでなく、何人もの人を散々に病ませた上に事業を滅茶苦茶に潰してしまい、前の職場では懲戒解雇の経歴まである人を取締役クラスに就かせているのを見て「ああ、ここは終わったな」と感じました。」
- 投稿日:2025.08.23
- 投稿者:30代後半、男性、正社員、プログラマ(オープン系・WEB系)、ENECHANGE
- 出典・URL:転職会議 – ENECHANGE(社員、管理職の魅力)
[当組合の見解:守られない安全とガバナンス]
上層部による威圧的な態度は、現場から自由な発言を奪い、ミスの隠蔽や組織の硬直化を招きます。さらに、過去に問題があったとされる人物を重要なポストに置く姿勢は、社員を大切に守ろうとする意識の低さを物語っています。
第5章:疲弊する現場と、後回しにされる「質」の問題
特定の部署への過剰なノルマや、システムのメンテナンス(運用保守)を軽視する姿勢。目先の数字だけを追うことで、何が失われているのかを浮き彫りにします。
■ 部門間の不均衡と営業職への過度な責任転嫁
【口コミ内容】 「【良い点】 なし 【気になること・改善したほうがいい点】 執行役員が取締役ではないため代表が言っていることをただざるの様に下に落とし、評価制度がコロコロ変わる。 サービスの内容も変わってしまうため顧客に怒られ、案件を落としたら1つ落としたら3つ落としてると同じ扱いにすると言われた。 営業の負担が大きすぎるのに人数はすくなく申請をするチームだけはどんどん人が入る。 申請も申請チームだけでは回らず結局全員でやるハメになり、営業の仕事が滞っても謝罪も感謝もない。当たり前、という態度。 申請チームの人ばかりが評価されどんどん給与が上がっていた。 何かあれば営業のせい。 工事が終わった後の顧客からの苦情も営業がやり、申請のときに無理なことを顧客に言うのも営業がやり、何のために営業をしているのか分からなくなった。正直、この会社のEV事業部で営業として働きたい、という人がいたら思いとどまった方がよい。」
- 投稿日:2025.01.16
- 投稿者:30代後半、女性、正社員、法人営業、主任クラス、ENECHANGE
- 出典・URL:転職会議 – ENECHANGE(退職理由、退職検討理由)
■ 開発環境の理想と現実:運用保守を放棄した「ボロボロ」の現場実態
【口コミ内容】 「入社を決めた理由: サービスを育てる環境を求めて入社
「入社理由の妥当性」と「認識しておくべき事」: サービスを育てる環境は2割程度で実態は受託なので開発がメインになる。プロジェクトで回せる最低人数しか揃えていないので、運用保守や継続リファクタリングを行える体制でない。結果、ボロボロの状況」
- 回答日:2025年09月15日
- 回答者:エンジニア、在籍3年未満、現職(回答時)、中途入社、男性、ENECHANGE
- 出典・URL:OpenWork – ENECHANGE(入社理由と入社後ギャップ)
[当組合の見解:現場の使い捨てと事業のリスク]
営業部門にばかり責任を押し付けたり、システムの綻びを放置したりするやり方は、いつか大きなトラブルとして噴出するリスクを孕んでいます。現場を疲弊させ続ける運営は、長期的に見て会社自身の首を絞めることになりかねません。
■ まとめ:積み重なった声が示す、組織の「現在地」
ここまで見てきた社員たちの証言は、決して一部の感情的な意見ではありません。時期も場所も異なる複数の人間が、同じような苦しみを訴え続けているという事実こそが、この会社の抱える組織的な問題を証明しています。
こうした環境下では、今回私たちが直面しているようなトラブルが起きることも、ある意味で「避けては通れない結果」だったと言えるのかもしれません。エネチェンジ労働組合は、これらの事実から目を背けることなく、働くすべての人が人間らしく、誠実に評価される職場へと変わっていくことを強く求め続けていきます。
