公開回答要求書
(夜間対応の取扱い不透明性と、全労働条件の全面点検・改善要求)
LE.O.VE株式会社
代表取締役 多江 和晃 様
LE.O.VEユニオン
1.本書の趣旨
当ユニオンは、貴社の夜間対応(夜勤・オンコール・待機・電話対応・緊急出動等)について、会社としての考え方が明確に示されないまま運用が継続してきたことに対し、現場職員の不満が限界に達しているため、正式に説明と改善を求めます。
本書は、これまでの夜間対応が「労働時間に当たる」と断定するものではありません。
問題の本質は、会社が「どう整理しているのか」を示さず、現場に疑問と不信だけを残してきたことです。
2.現場で起きていること(不満の温床)
夜間当番の日、現場職員は次のような状態に置かれます。
- 呼出の可能性があるため外出や行動が一部制限される
- 着信が気になって睡眠が浅くなることがある
- 電話対応・指示・記録など実際にやっている仕事が発生することがある
しかし現場では、こうした夜間対応について、次のような体系立てて説明されたことがありません。
- 待機は「勤務」なのか「私生活」なのか
- 電話対応は勤務として扱われるのか
- 出動後の記録業務はどう扱われるのか
- 何が賃金計算に含まれ、何が含まれないのか
この「説明されない状態」が、現場にとって最大のストレスです。
労働時間であるか否かは全く重要ではなく、この不透明さが、職員の信頼を削り続けています。
3.会社の説明責任が問われる理由
夜間対応の整理は、単なる現場運用の話ではなく、少なくとも次の点に直結します。
- 労働時間の管理方法
- 過重労働
- 賃金計算の整合性
- 36協定・割増賃金・固定残業制度との整合性
- 評価制度と業務負担の関係
- 労務リスクの把握と内部統制(上場準備企業としての基礎)
ここが不明確なままということは、貴社の労務管理が「属人的」「場当たり」「説明不能」になっている可能性を示します。
4.要求の骨子
当ユニオンは、夜間対応の取扱いについて、まず次を求めます。
- 夜間対応を、貴社がどのように分類・整理しているのか
(待機/電話対応/緊急出動/記録業務などを分解した整理を含む) - その整理に基づく賃金支払の考え方
(手当・固定残業との関係、算定方法、例示) - これまで現場に説明してこなかった理由
(説明が不足していた事実の認識と、再発防止策)
重要なのは、結論(労働時間か否か)ではなく、会社が責任をもって「どう考えているか」を開示することです。
5.夜間対応の整理が曖昧なら「他も全部怪しい」—全労働条件の全面点検要求
夜間対応という、現場負担と賃金に直結する重要論点についてすら整理が不安定なまま放置されてきたのであれば、「固定残業の整理、目標設定(件数)と所定労働時間内完結可能性、会議・研修・リファラル等の位置づけ、評価制度と実態の整合性、契約書・就業規則の周知、各種手当・控除の根拠と説明」など、他の労働条件も同様に誤って運用されている可能性が高いと考えざるを得ません。
したがって当ユニオンは、夜間対応の説明に加え、全労働条件を対象とする全面点検・是正計画(ロードマップ)の提示を求めます。
6.回答方法:Web上での公開を求める
当ユニオンは使用者側からの排斥行為を懸念しているため、団体交渉を求めません。
その代わりに、貴社が上場準備企業として社会に対して負うべき説明責任の観点から、
- 会社公式Webサイト(またはそれに準ずる公式媒体)にて
- 本書に対する回答書(説明・方針・是正計画)を
- 誰でも確認できる形で公開すること
夜間対応の整理は、現場職員だけでなく、応募者、取引先、株主または株主候補、監査・審査関係者にとっても重要情報です。
「社内だけで曖昧に収める」のではなく、公開の説明責任として明確化することが、上場準備企業としての最低条件です。
7.回答期限
令和8年2月27日までに、上記の公開回答および全労働条件の点検・是正計画を提示してください。
8.結語
夜間対応が労働時間か否か、その結論よりも、「会社がどう考えていたか」を説明されないまま、現場が不安と疑問の中で働き続けてきたことが問題です。
この一点が解けない会社であれば、賃金も、評価も、制度も、全てが同じように曖昧・不安定なまま運用されているのではないか。現場がそう感じるのは当然です。
貴社に対し、徹底した説明と、全労働条件の改善を求めます。
以上
