【ラストワンマイル労働組合】中野爵喜被告は何を組織犯罪対策課へ訴えようとしていたのか

ラストワンマイル労働組合に、新たな情報が寄せられました。

中野爵喜被告が以前、「警察の組織犯罪対策部門に相談する」と周囲に話していた理由についてです。

情報提供者によれば、中野被告が捜査機関へ訴えようとしていたのは、単なる個人的なトラブルではありませんでした。

中野被告は、カンボジアで稼働していたとされる詐欺コールセンターの実態、自身がそこで自由を制約されていたとする事情、そして株式会社ラストワンマイル代表取締役会長兼CEO・渡辺誠氏の関与について、警察の組織犯罪対策部門へ相談し、関係する組織全体を捜査させようとしていた、というのです。

情報提供者は、中野被告はこれを「渡辺誠氏もろとも吹っ飛ばしたかった」と表現していたと言っています。

警察への情報提供によって、関係する組織、資金、人員、拠点を一斉に捜査させ、その構造を解体させようとしていたという事です。

中野被告が組織犯罪対策部門への相談を口にした事実、その発言の背景について新たな情報が寄せられた以上、渡辺氏とラストワンマイル社に対して、正面からの説明と調査を求めるます。

目次

「組織犯罪対策課に相談する」という言葉の意味

単なる脅しではなく、組織全体への告発だった可能性

中野被告が「組織犯罪対策課へ相談する」と発言していたことについて、これまでは、その具体的な意味が十分に分かっていませんでした。

しかし、今回寄せられた情報が事実であるなら、その発言は非常に具体的な意味を持ちます。

中野被告は、自身が置かれていたカンボジアの環境について、次のような問題を捜査機関へ伝えようとしていた可能性があります。

  • カンボジアにおける詐欺コールセンターの存在
  • そこで使用されていた電話、端末、通信アカウント
  • 日本国内の被害者を対象とした詐欺行為の有無
  • 現地で勤務または滞在していた日本人の管理状況
  • 本人の移動、通信、金銭等が制約されていた可能性
  • 拠点の資金提供者、指示者、最終的な利益取得者
  • 渡辺誠氏およびラストワンマイル周辺関係者との連絡関係

これらは、単なる個人間の争いではありません。

特殊詐欺、国際犯罪、人身取引、監禁、犯罪収益、マネーロンダリングといった問題に発展し得る、組織犯罪対策部門が扱うべき内容です。

警察庁の組織犯罪対策部は、特殊詐欺、国際捜査、マネーロンダリングなどを所管しています。

また、警察庁は、特殊詐欺の被疑者や犯行拠点につながる具体的な情報について、国民からの情報提供を呼びかけています。

参考:警察庁・組織犯罪対策部

カンボジアの詐欺拠点では、実際に監禁が起きている

カンボジアでは近年、世界各国から集められた人々が、特殊詐欺拠点で自由を奪われ、詐欺行為に従事させられる問題が深刻化しています。

日本人男性が現地の詐欺拠点で監禁され、人身取引の被害者として保護された事例も報じられています。

また、日本人が警察官などを装う「かけ子」として働かされていた拠点が摘発され、多数の日本人が拘束・逮捕される事態も相次いでいます。

参考:カンボジアの詐欺拠点で監禁されていた日本人男性が保護されたとの報道

こうした現実を踏まえれば、「詐欺事件に関与した人物だから、監禁や支配の被害者ではあり得ない」と単純に決めつけることはできません。

詐欺に加担した責任と、より上位の人物や組織から支配・監視されていた可能性は、両立し得ます。

中野爵喜被告に刑事上、民事上の責任があるのであれば、それは当然追及されなければなりません。

しかし、中野被告自身が、さらに上位に存在する指示者、資金提供者、管理者を告発しようとしていたのであれば、その情報まで中野被告の逮捕とともに封印されてよい理由はありません。

当組合は以前、中野爵喜被告の「監禁」説明に疑問を呈していた

ラストワンマイル労働組合は、これまで、カンボジア在住の組合員が現地で直接見聞きした事情を基に、中野被告の「監禁されていた」とする説明には違和感があるとの記事を公開しています。

現地の組合員が見た中野被告は、外出し、飲食し、人と会い、一定の範囲では自由に行動しているように見えました。

そのため、組合員は、中野被告が発していた言葉を、監禁状態からの救出要請として受け取ることができませんでした。

しかし、監禁や支配は、常に鎖や施錠という分かりやすい形で行われるとは限りません。

旅券、金銭、住居、仕事、通信、犯罪への関与、家族への危害などを利用し、本人が自由に逃げたり告発したりできない心理的・経済的状況へ追い込むことも考えられます。

今回の情報提供を受け、当時の発言を改めて検証すると、中野被告が発していた「組織犯罪対策課に相談する」という言葉は、組合員に対する単なる強がりや脅しではなかった可能性があります。

中野爵喜被告は、気づかなかった組合員を恨んでいたのか

情報提供者によれば、中野被告は、自分が送っていたサインや、自分が置かれていた状況にカンボジア在住の組合員が気づかなかったことについて、強い不満や恨みを抱いていたとされています。

これが事実であるかは、今後、当時のLINE、録音、行動履歴、関係者の証言を照合しなければなりません。

それでも、当時の組合員として、見落とした可能性がある以上、改めて検証する責任があります。

中野被告が本当に助けを求めていたのであれば、その意図を理解できなかったことについて、当組合も真摯に向き合います。

同時に、そのことを理由として、中野被告自身が関与したとされる詐欺、横領、出資、税務その他の問題を免責するものでもありません。

責任は責任として追及し、告発しようとしていた問題は別の問題として解明する。

それが公平な姿勢です。

中野爵喜被告が訴えようとした「渡辺誠氏の問題」とは何か

今回寄せられた情報が示しているのは、中野被告が、自分一人だけが責任を負わされることを恐れていた可能性です。

中野被告は、カンボジアで行われていたとされる事業やコールセンターについて、自分より上位の指示者、管理者、受益者が存在することを訴えようとしていたのではないでしょうか。

そして、その人物として、渡辺誠氏の名前を挙げようとしていたとの情報が寄せられています。

当組合には、これまでも、渡辺氏と中野被告との関係について、次のような情報が寄せられています。

  • 中野被告のカンボジアでの活動を渡辺氏が支援していたとの情報
  • 中野被告と渡辺氏が継続的に連絡を取っていたとの情報
  • 中野被告の帰国、逃亡、身柄確保等について協議していたとの情報
  • 日本国内の法人、口座、端末、人員が利用されていた可能性
  • 中野被告から渡辺氏側へ情報や利益がもたらされていた可能性

これらは、現時点で裁判所によって認定された事実ではありません。

しかし、中野被告が組織犯罪対策部門への相談を口にしていたのであれば、警察は、その相談内容と渡辺氏との関係を確認すべきです。

渡辺誠氏への公開質問

  1. 中野爵喜被告がカンボジアに滞在していた期間、同被告と継続的に連絡を取っていましたか。
  2. 中野被告が「警察の組織犯罪対策部門に相談する」と発言していたことを把握していましたか。
  3. 中野被告が相談しようとしていた内容について、本人または関係者から聞いていましたか。
  4. カンボジアに存在したとされるコールセンターの所在地、運営者、使用端末、従業員について把握していましたか。
  5. 当該コールセンターに対し、資金、人員、通信機器、顧客情報その他の便宜を提供した事実はありますか。
  6. 中野被告の旅券、移動、住居、資金、通信手段等の管理に関与した事実はありますか。
  7. 中野被告がカンボジアから自由に離れられない事情が存在したことを把握していましたか。
  8. 中野被告に対し、警察や第三者へ相談しないよう求めたことはありますか。
  9. 中野被告が使用していた携帯電話、LINE、Telegram、メールその他のアカウントへアクセスしていましたか。
  10. 中野被告の帰国、潜伏、身柄確保、捜査機関への対応について、助言または指示をした事実はありますか。
  11. ラストワンマイル社またはその関係会社の資金・設備・従業員を、中野被告に関する対応へ使用した事実はありますか。
  12. 以上について、独立した第三者による調査を受け入れますか。

ラストワンマイル社への公開質問

  1. 貴社は、渡辺誠氏と中野爵喜被告との連絡関係を調査しましたか。
  2. カンボジアのコールセンター、詐欺拠点または関連法人について、社内資料や通信記録が存在しますか。
  3. 貴社または関係会社の資金が、中野被告またはカンボジアの関係先へ支出された事実はありますか。
  4. 貴社の端末、口座、サーバー、電話番号、顧客情報等が使用された可能性を調査しましたか。
  5. 現職・元従業員から、この問題に関する内部通報を受けた事実はありますか。
  6. 内部通報者の特定や排除ではなく、通報内容そのものを独立して調査しましたか。
  7. 監査等委員会は、渡辺氏を調査への影響力から切り離していますか。
  8. 中野被告が組織犯罪対策部門へ相談しようとしていた内容を確認する意思はありますか。

警察・検察に求めること

警察および検察には、中野被告の供述を、自身の刑事責任に関する弁解としてだけ処理しないよう求めます。

中野被告がカンボジアの詐欺拠点、監禁、人身取引、資金提供者、指示者について具体的な情報を持っているのであれば、組織犯罪として捜査すべきです。

特に、次の事項について確認を求めます。

  • 中野被告が組織犯罪対策部門への相談を試みた記録
  • 相談内容を記載したLINE、メール、録音等の有無
  • カンボジア滞在中の通信・位置・送金記録
  • 現地コールセンターと日本国内関係者との連絡記録
  • 渡辺誠氏またはラストワンマイル関係者との通信履歴
  • 端末、アカウント、口座および暗号資産の管理者
  • 中野被告より上位にいた指示者・出資者・受益者の有無

中野被告だけを逮捕して事件を終わらせるのであれば、背後に組織が存在した場合、その組織を温存することになります。

警察庁は、特殊詐欺の犯行拠点につながる情報の提供を国民に呼びかけています。

中野被告本人が、その情報を提供しようとしていた可能性がある以上、捜査機関は、その言葉を無視すべきではありません。

中野爵喜被告を擁護するのではなく、隠された上位構造を追及する

ラストワンマイル労働組合は、中野爵喜被告を無条件に擁護するものではありません。

被害者が存在し、中野被告に法的責任があるのであれば、その責任は厳正に問われるべきです。

しかし、中野被告一人に全てを押し付けることで、その背後にいた可能性のある指示者、資金提供者、管理者、受益者が逃げ切ることも許されません。

中野被告が組織犯罪対策部門へ伝えようとしていた内容があるなら、当組合は、その問題提起の意図を引き継ぎます。

当時、救助を求めるサインに気づけなかった可能性があるのであれば、今度こそ見落としません。

中野被告が訴えようとしたカンボジアの拠点とは何だったのか。

誰が資金を出したのか。

誰が指示を出したのか。

誰が人員と端末を管理したのか。

誰が最終的な利益を得たのか。

そして、渡辺誠氏と株式会社ラストワンマイルは、どのように関係していたのか。

ラストワンマイル労働組合は、録音、LINE、Telegram、送金記録、法人資料、現地関係者の証言を集約し、事実を追及していきます。

これは中野被告の罪を軽くするための活動ではありません。

一人の実行者だけで終わらせず、その背後に存在する可能性のある組織全体を明らかにし、被害者の損害回復と再発防止につなげるための活動です。

渡辺誠氏および株式会社ラストワンマイルから、合理的な反論、説明、資料提供があれば、当組合は内容を確認した上で公正に取り扱います。

中野爵喜被告が本当に訴えたかったものは何だったのか。

その答えを、逮捕という一つの出来事の中へ埋めてはなりません。

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