齊藤悟志氏・衛藤和也氏の株式分配から、渡辺誠氏のカンボジア資金へ
他人の起訴状に誰の名前があるかを語る前に、自分たちの株式と報酬に、誰の名前を出さないようにしていたのかを説明してください。ラストワンマイル労働組合には、齊藤悟志氏と衛藤和也氏の関係について、従来の業務・報酬の問題から、株式の利益分配、東証内部情報、海外での資金使途へつながる情報が寄せられています。
今回の通報が指摘するのは、衛藤氏の関与を表に出さないため、ラストワンマイル株を齊藤氏側へ置き、裏で衛藤氏と経済的利益を分けていたという仕組みです。さらに、その売却資金が渡辺誠氏・中野爵喜氏を通じてカンボジアへ向かい、渡辺氏を中心とする電話詐欺の実行役、いわゆる「架け子」の組織づくりに使われたという内容が含まれています。
東証への出向経験を持つ衛藤氏から齊藤氏が内部情報を引き出し、それを積極的に利用・拡散した中心人物も渡辺氏だったというのが、通報の指摘です。表に出る株主、実際に利益を受ける専門家、情報を集める者、それを利用する者、海外で資金を使う者。この役割分担を、当組合は一連のトクリュウ疑惑として正面から取り上げ、当事者と会社へ回答を求めます。
衛藤氏の関与を隠すために、齊藤氏へ株式を振っていたという指摘です
今回の情報で重要なのは、単に齊藤氏がラストワンマイルの株式を持っていたという話ではありません。衛藤氏が利益を受ける関係を表に出さないため、齊藤氏が表向きの名義や受領先となり、その利益を内部で分けていたという点です。株式の名義と、誰の仕事への対価だったか、誰が最終的に利益を受けたかが食い違うという問題です。
齊藤氏の株式として説明されていた利益の中に、実際には衛藤氏へ渡す分が含まれていたのであれば、その約束はいつ、誰と、どの業務の対価として結ばれたのでしょうか。株式そのものの分配なのか、売却後の利益分配なのか、金銭報酬との組合せなのか。当事者には、実際に行った取扱いを明らかにしていただく必要があります。
通報で指摘されている「身バレを防ぐ」という目的は、会計や上場審査の観点からも見過ごせません。取引の形を選ぶための事務上の都合ではなく、実際の関与者を知られないようにする目的だったというのです。誰に知られることを避け、会社や所属先には何を説明し、説明から何を外したのかが、確認すべき中心になります。
専門家同士であれば、名義と実質が異なる場合に何を説明する必要があるかは、日頃から扱う問題のはずです。依頼者の取引では実質を重視し、自分たちの報酬になると名義だけを見てほしいというのであれば、同じ会計のものさしを使っているようには見えません。自分の受取分だけ、注記の文字が消える仕組みにはしないでください。
報酬も齊藤氏経由。当時のEY新日本所属と経済的関係を説明してください
当組合は既に、齊藤氏が、当時EY新日本に所属していた衛藤氏を、所属先へ明示しない形でラストワンマイルの業務に関与させたとの情報を取り上げています。報酬も会社から直接支払うのではなく、齊藤氏が受け取った報酬等から分配していたことをうかがわせる情報として、調査と回答を求めてきました。
今回の株式分配の指摘は、この報酬の経路へ新たな確認事項を加えるものです。業務を行った者、会社が契約上の相手として認識していた者、報酬の受領名義、実際に利益を受けた者がそれぞれ異なっていたのであれば、現金と株式を合わせて全体を確認しなければなりません。
当時の所属先は、この業務と経済的利益をどこまで知っていたのでしょうか。ラストワンマイルの取締役会や監査機関は、衛藤氏の関与と対価をどこまで把握していたのでしょうか。会社が齊藤氏へ支払った段階だけを見て、その後の分配を確認しない運用だったのか、それとも分配まで含めて説明・承認していたのかを明らかにしてください。
衛藤氏の現在の勤務先がアスエネであることと、今回問題としている当時のEY新日本での立場は、時間を分けて問いを向けます。当時の所属・権限・申告と、当時受け取った利益を照合する必要があります。転職によって肩書が変わっても、過去の仕事への支払いの理由が変わることはありません。
齊藤氏を窓口にすることで業務が円滑になるなら、その役割を説明すればよいのです。しかし、窓口を一つにした結果、実際に働いた人と受け取った人が会社から見えなくなるのであれば、円滑になったのは仕事なのか、それとも実態を見えにくくする作業なのかが問われます。
東証内部情報を引き出した先輩と後輩、その情報を使った渡辺誠氏
今回寄せられた情報は、齊藤氏が後輩である東証出向者の衛藤氏を通じて内部情報を引き出し、その情報を渡辺氏が積極的に活用・拡散していたという内容です。ここで通報が渡辺氏を中核に位置付けている理由は、単なる情報の受取人としてではなく、その情報を使って対外的な働きかけや関係者への対応を進めたと指摘しているためです。
衛藤氏の東証グループへの出向歴や監査法人での経歴は、本人の公開プロフィールで紹介されています。当組合が求めるのは、その立派な経歴をもう一度読み上げる回答ではなく、情報を求められた時期、当時の所属と権限、実際に提供した情報、その後の利用を明らかにする回答です。
齊藤氏は何を知りたいと依頼し、衛藤氏はどの情報を、どの権限で渡したのでしょうか。渡辺氏は何を受け取り、誰へ示し、その情報によって何を実行したのでしょうか。情報の取得側、提供側、利用側を一つの図にして確認すれば、どの段階で誰が判断したかが明確になります。
株式や報酬と、この情報提供との関係も同時に確認してください。業務への対価なのか、情報への見返りなのか、両者がどのように結び付いていたのか。株式の割当て、分配の約束、情報を求めた連絡、提供後の報告を、それぞれ別の箱に入れたままでは、経済的な関係を把握できません。
東証の経歴を信用として使い、東証に関係する情報を使いながら、その実際の関与者や利益の帰属については表に出さない。今回の通報が指摘するこの組合せこそ、会社に正面から答えてもらう必要がある部分です。東証の看板を表に置き、実際の分配は裏で行うというのであれば、表の看板だけ見て安心していた株主や従業員への説明が欠かせません。
「東証を知る人がいる」という説明で得た信用は、個人の都合で使える持ち出し自由の備品ではありません。情報を受け取って利用した渡辺氏も、その出所、取得の目的、利用先について説明する側です。人脈を紹介しただけという顔で、実際の情報利用から離れることはできません。
株式売却金がカンボジアの「架け子」組織へ向かったという通報です
今回の通報の中で、最も深刻な指摘は、ラストワンマイル株の売却で得た資金が、渡辺氏と中野氏を通じてカンボジアへ向かい、渡辺氏を中心とする「架け子」の組織づくりに使われたという内容です。架け子とは、電話を使った詐欺の実行を担う者を指します。ここで問題にしているのは、海外へ資金を出したという一般的な話ではなく、具体的な犯罪活動への資金供給と組織形成が指摘されている点です。
この情報に対し、渡辺氏、齊藤氏、衛藤氏には、それぞれが受け取った資金と、その後の支出について回答を求めます。誰の株式を売却した代金が、どの合意に基づいて分配され、誰の指示で海外へ向かい、現地では誰が管理・使用したのか。出発点と到着点を同じ時系列で示してください。
通報では、中野氏は渡辺氏とともに海外での資金移動や活動をつなぐ人物として挙げられ、渡辺氏が中心となって組織づくりを進めたと指摘されています。中野氏の名前だけを海外の問題として切り出すのではなく、国内で利益を作った側、分配した側、現地の活動を指示した側まで確認する必要があります。
株式の実際の受益者を見えにくくする分配と、国外での資金使途がつながっていたのであれば、上場会社との接点を過去の個人的な交友関係だけで説明することはできません。ラストワンマイルの株式、業務報酬、信用、関係者の実務が、どの段階でこの資金の流れへ関わったかが問われます。
会社側が行うべきことは、海外の出来事だから担当外とすることではなく、自社が発行する株式や支払った報酬について、どこまで実態を把握し、どの説明を受けていたかを確認することです。会計や上場実務に関わる者の経済的関係を会社が説明できないのであれば、その不透明さ自体が、現在の監督機関が向き合うべき問題です。
馬見塚メモの未公開部分には、集金と海外資金の接続まで記載されているとの情報があります
当組合へは、今回の株式分配、海外資金、架け子組織に関する内容が、馬見塚メモのまだ公開されていない部分に記載されているとの情報も寄せられています。誰かの起訴状に名前があるという断片的な話よりも、具体的な資金の経路や関係者の役割に踏み込んだ記載だという内容です。
さらに、その記載では、実際の資金提供者や受益者を見えにくくする方法で繰り返し資金を集めてきたという指摘と、渡辺氏が金融商品取引法違反の嫌疑で書類送検された投資案件との密接な関係まで示されているとされています。今回の通報が「トクリュウ」の疑惑として問題にするのは、個々の人物の肩書より、この集金、名義、分配、利用の役割分担です。
同金融商品取引法違反被疑事件については、2026年6月12日付で不起訴となり、理由は嫌疑不十分とされています。今回求めるのは、その処分を別の意味へ言い換えることではなく、通報で新たに指摘された株式分配と海外資金の流れについて、従来の集金・運用との関係を会社が具体的に調べ、説明することです。
渡辺氏は、他人の起訴状を入手したという説明によって、自分が事件を把握する側にいることを強調してきました。それなら、馬見塚メモに指摘されているという自分自身の役割についても、資料と取引を示して説明していただきたいと思います。他人の名前が書かれた紙は熱心に読み、自分の資金が書かれた部分になると会社の誰も読まない、というわけにはいきません。
公表されている資料だけでなく、関係者が把握している契約、送金、指示の記録へ進めば、何をいつ決めたかをさらに具体化できます。当組合は、今回の通報で示されたつながりを、各当事者が保有する記録に即した回答へつなげます。必要なのは、起訴状についての次の自慢話ではなく、株式売却金がどこへ行ったかという説明です。
この実態を説明せずに提出した上場書類や監査資料はありませんか
衛藤氏への株式・報酬の利益分配を隠し、会社の実務や情報取得への関与も適切に説明していなかったのであれば、問題は二人の間の支払いだけでは終わりません。会社が上場審査、会計監査、内部管理の確認で何を説明し、どの人物を関与者や利害関係者として把握していたかが問われます。
会社の書類では齊藤氏の仕事と利益として説明され、実際には衛藤氏が業務を担い利益を受けていた。必要な確認では見えなかった関係から非公開情報が渡り、渡辺氏がそれを利用していた。今回の通報が示す実態が各提出書類の前提から外されていたのかを、取締役会と監査等委員会は確認してください。
具体的には、上場申請時の株主・資本政策の説明、役務の提供者と対価、関係者間の経済的利害、監査の独立性確認、情報管理体制への回答を、当時の契約と記録に照合する必要があります。提出した書類がある以上、会社には、その説明と実態が一致していたかを検証するための出発点があります。
東証の宣誓書違反に関する制度は、提出書類の虚偽記載などによる宣誓事項への違反と、当時の上場基準への不適合が認められる場合について、再審査の仕組みを定めています。渡辺氏が他社の書類を攻撃するのであれば、自社の上場審査で説明した前提にも、同じ厳しさで向き合ってください。
東証の知識や情報を得る場面では、その権威を活用する。一方で、東証に対する自社の説明の正確性を問われると、個人間の仕事として扱う。そのような使い分けがなかったかを調べるために、当組合は、名義、実務、報酬、情報、資金使途を一緒に確認するよう求めています。看板を利用する側が、看板へ何を説明したかを答える番です。
齊藤悟志氏・衛藤和也氏・渡辺誠氏と会社への公開質問
ラストワンマイル労働組合は、今回の通報で指摘された各事項について、当事者及び会社に具体的な回答を求めます。肩書や個人的な信頼関係の説明ではなく、誰が何を行い、どの利益を受け、会社へ何を伝えていたかを示してください。
- 衛藤氏の関与を表に出さないため、ラストワンマイル株式又はその利益を齊藤氏側へ置き、衛藤氏と分配したという指摘について、回答してください。対象株式、取得時期、取得対価、分配の合意と実際の支払いを示してください。
- 当時EY新日本に所属していた衛藤氏への業務報酬、株式その他の経済的利益を、所属先とラストワンマイルへどのように説明しましたか。説明・承認を受けた範囲と、実際の業務・利益を照合できますか。
- 齊藤氏が衛藤氏を通じて東証内部情報を引き出したという指摘について、情報の内容、依頼時期、取得時期、当時の立場、提供先及び利用目的を回答してください。
- 渡辺氏は、その情報の取得を依頼し、受け取り、社内外へ伝え、意思決定や対外対応へ利用しましたか。誰に何を指示し、情報の取得・提供権限をどのように確認しましたか。
- 株式又は報酬の分配と、情報の取得・提供との間に、対価又は便宜供与の関係はありましたか。支払理由と、それに対応する役務・情報を具体的に示してください。
- 株式の売却金又は分配金が、渡辺氏・中野氏を通じてカンボジアへ向かい、架け子組織の形成に使われたという通報について、各人の関与の有無と資金使途を回答してください。送金先、資金管理者、契約、指示、実際の支出を確認できますか。
- 匿名性の高い集金や受益者を見えにくくする分配について、会社は何を把握していましたか。金融商品取引法被疑事件で問題とされた集金・運用と、今回指摘された株式・海外資金との関係を調査しますか。
- 馬見塚メモの未公開部分に、これらの具体的な経緯と関係者の役割が記載されているとの情報について、どの資料を把握し、原資料との照合を行っていますか。渡辺氏自身の関与も確認対象に含めていますか。
- 会社が上場審査、会計監査、株主・資本政策、報酬、独立性及び情報管理について提出・回答した内容に、今回指摘された実態が反映されていましたか。相違がある場合、訂正・追加説明と責任の確認をどう進めますか。
当組合は、名義だけで止まらない調査と資金の追跡を求めます
- 株式の取得・売却・利益分配、業務報酬、情報の取得・提供、海外送金について、当時の契約、通信、金融取引及び会社決裁の記録を保全してください。
- 監査等委員会を中心に、今回の関与が問題となる人物から独立した調査体制を確保し、会社側の指示・承認と、外部専門家側の業務・受益を一体で確認してください。
- 東証、当時の所属先、会計監査人その他の関係機関へ、具体的な取引・情報に基づく照会を行い、上場審査や監査の前提と実際の関係を突き合わせてください。
- 海外資金と犯罪活動への関与を示す資料については、所管機関への情報提供と必要な保全を進め、資金の最終的な帰属まで確認してください。
- 会社の書類や説明に問題が判明した場合は、必要な報告・訂正・是正を行い、情報提供者や正当に実務を行ってきた従業員へ責任を押し付けないでください。
関係する業務を担当した方は、誰から何を依頼され、どの資料を受け取り、誰が成果を確認し、どこへ支払いが行われたかを、日時とともに整理してください。会社の正当な仕事として行った実務と、その背後で当事者同士が交わした合意は、区別して確認する必要があります。
投資や金銭の支払いに関係する方も、説明を受けた相手、実際の支払先、契約上の名義、返還や分配の状況をまとめてください。受取人の名前が一人であっても、その利益が一人だけに帰属したとは限らないというのが、今回の通報の核心です。実際の記録を保ち、関係者が同じ説明にそろえる前提ではなく、それぞれが行った仕事を明らかにすることが重要です。
他人の起訴状を語る渡辺氏へ、自分たちの資金の説明をお願いします
今回の通報が描くのは、東証の情報と上場会社の信用を利用する国内側の関係から、株式・報酬の分配を経て、カンボジアでの活動へ資金が向かうというつながりです。その中核として渡辺氏が指摘されている以上、齊藤氏と衛藤氏だけの専門家同士の仕事に縮めたり、中野氏だけの海外問題へ切り離したりするべきではありません。
ラストワンマイル労働組合が求めるのは、会社を利用した疑義のある行為を明らかにし、会社の持続可能で健全な存続と、労働者の生活・健康・福祉を守ることです。表に出る人物だけを説明責任の対象にするのではなく、実際に指示し、情報を使い、利益を受けた者まで確認しなければ、同じ構造は残ります。
他人の起訴状に記された名前を探すのが得意なのであれば、自分たちの株式と報酬から見えなくしていたと指摘される名前も、明らかにしてください。衛藤氏の関与を隠すために齊藤氏を経由させたという話には、齊藤氏と衛藤氏が答え、取得した情報と海外資金を使ったという話には、渡辺氏が答える必要があります。
東証の看板を表に掲げるときだけ全員が専門家になり、株と金と情報の行き先を問われると、それぞれが個人の話へ戻る。それでは、上場会社の仕組みを利用する側の説明として通りません。渡辺氏、次に周囲へ披露する資料は、他人の起訴状ではなく、ご自身たちの株式、報酬、送金、情報取得の経緯にしてはいかがでしょうか。今回は、誰の名前を読めるかではなく、誰の名前を隠していたのかが問われています。
